『夢のマイホームを取得』 といったキャッチコピーを目にした人も多いと思う。
一方で、マイホームの価値をどう考えるのが適切なのかは、今ひとつ定着していないように感じる。不景気の影響もあり、マイホームが競売に掛けられるケースが増えている。競売物件には、適正価格を算出するために、不動産鑑定士による評価書が添付される。
評価書に中を紐解いてみると…。
土地の価格は、
(1) 標準面地価価格 x 個別格差率 x 建付原価率 x 地積 = 更地(建付地)価格
(2) 敷地利用権の価格を更地価格から控除
(3) 控除された価格に競売市場性修正率 (30%引き)
となる。式で表現すると、以下の通り。
((標準面地価格 x 個別格差率 x 建付原価率 x 地積) - 敷地利用権等の価格) x 0.7
建物の価格は、
再調達価格(平方メートル単価) x 原価率 x 観察減価 x 延床面積 + 敷地利用権等の価格
再調達価格は、120,000〜150,000円 (個別評価)
現価率は、経済的耐用年数(20〜25年)に対して最終残価率を残して経過年数で減価し
ていく。
(1) 年間減価率=1-経済的耐用年数 乗根 √ 最終原価率
(2) 定率法の現価率 = (1-年間減価率) 建築経過年数 乗
で計算する。
建物の価値は、再調達原価 x 現価率 x 延床面積 + 土地から控除した敷地利用権で
計算する。
残存価値にフォーカスして話を続けよう。
左のグラフは戸建住宅の残存価値曲線。
戸建は、経済的耐用年数が25年。最終残価率 5%,再調達原価12万円で試算。
10年住むと、新築時の30%の価値になる。
左のグラフはマンションの残存価値曲線。
マンションは、経済的耐用年数が40年。最終残価率は5%,再調達原価は25万円で試算。
10年住むと、新築時の47%の価値になる。
上記試算は、私が勝手に計算しているものではなく、不動産鑑定士が使う数式を使用しているので信頼性は高い。
経済的耐用件数が長い分だけ、マンションの方が残存価値は長く保てるということになる。
一方で、資産に占める土地の割合はマンションの方が少ないという特性がある。
お金を有効に活用するには、築10年後ぐらいの物件を見つけて、中古で購入する方が得だということが言える。建物だけの話で現実味はあまりありませんが、戸建の新築に25年住む場合に100のお金が必要だとすれば、築10年の中古戸建を2回購入した場合に必要なお金は60になる。
残存価値と経済的対応年数だけににフォーカスして考えた場合には、築10年のマンションを購入して、30年間住み続けるのが一番お得な選択肢のように感じる。
不動産のプロは、中古住宅を購入することが多いという話に納得してしまう…。
おまけ : 試算するのに利用したEXCELシートはこちら。
興味のある方は、自宅の価値を試算されてはどうでしょう…。
17年ぶりにライダーに復帰。